■加藤家室内写真■
多摩市は、大栗川・乞田川の両河川に注ぐ小流の谷戸で緩斜面の狭い台地を利用して屋敷を構え、その背後に竹藪や雑木林がめぐらされて丘陵上部まで続いていた。これは単なる防風林としただけでなく、山崩れへの配慮が考えられる。平坦地では、生い茂る樹林は少なく、防風林としてのカシ・ナラ・ケラキ・スギ・タケ等の樹々が主屋の背後にまわっていた。